「生産技術ってどんな人に向いているの?」
「私,生産技術に向いていないかも・・・」
そんな疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
生産技術に向いている人の特徴を一言で表現するなら「縁の下の力持ち」です。
私自身は「華やかな仕事がしたい」と思いながらも地味な役割の方が向いていると感じています。「やりたいこと」と「向いていること」は別物なんですよね。
ちなみに仕事で結果を出しやすいのは「向いていること」を仕事にすることです。「やりたいこと」と「向いていること」が交わる部分が大きいほど天職に近づくわけです。
さて,今回は生産技術に向いている人の特徴を紹介します。
生産技術が「向いていること」なのかを確認するために参考になれば幸いです。
本記事の内容
- 生産技術の仕事内容
- 生産技術に向いている人の特徴
- 生産技術に向いていない人の特徴
- 自分の適性を確認する方法
生産技術の仕事内容
生産技術の仕事内容は大きく2つあります。1つは生産性向上,もう1つは新製品の量産準備です。
細かい内容は以下の通りです。
生産技術の仕事内容
- 新規設備の導入
- 既存設備の改善
- 品質改善
- 稼働費削減
- 能力改善
- トラブル改善
- 新製品の試作
- 新製品の量産立上
また,生産技術が関わる部署は以下の通りです。
生産技術が関わる部署
- 設計
- 生産管理
- 調達
- 製造
- 品質保証
- 設備メーカー
生産技術は生産に関わる全ての仕事に携わっているので,色んな部署と関わります。
生産技術に向いている人の特徴
(1)向いている性格
生産技術に向いている性格
- 忍耐強い
- 前向き
- 調和を重んじる
・忍耐強い
理由は2つあります。
- 人間関係のストレスが大きいから
- トラブル対応が多いから
関わる部署が多いため,板挟みになることも多々あります。工場によっては現場におっかない人がいます。そのため,人間関係のストレスが大きくなる傾向にあり,ストレス耐性が必要です。
また,突発的なトラブル対応に呼ばれることも多いです。その場では暫定的に手を打っても,根本的な問題を解決しなければ再発するため,忍耐強く問題解決をする必要があります。
・前向き
理由は地道な仕事が多いからです。設備の改善や書類作成の業務が非常に多いです。地道な作業も前向きに楽しめる人に向いています。
また,現場から「この問題をどうにかしてくれ」と言われることが多くあります。
現場の要望を拒否するのではなく,前向きに検討する人が信頼されます。
・調和を重んじる
理由は色んな部署の人と関わるからです。
他の部署の人たちと良い人間関係でいられないと,仕事がしづらいです。
そのため,調和を重んじて仕事ができる人に向いています。
(2)向いているスキル
生産技術に向いているスキル
- コミュニケーションスキル
- 調整スキル
- 問題解決スキル
・コミュニケーションスキル
色んな部署の人たちと関わるからなのですが,特に現場の人とのコミュニケーションが大事です。
実際に設備を動かして製品を作っているのは現場の人なので,生産技術の気付かない不満を多く抱えています。その不満をいかに吸い上げて解決できるかがポイントになります。
生産技術にとってのお客様は現場の人なので,要望を叶えてあげることも成果です。
・調整スキル
設備の導入あるいは改善をする際,他部署とメーカーと一緒に仕事を進めていく必要があります。
納期管理,工事の人手確保,試運転に必要なワークや治具の準備等,小さな案件でも調整しなければいけないことが沢山あります。そのため,調整業務が得意な人に向いています。
・問題解決スキル
現状を把握し,根本の問題を潰し,再発しないようにするスキルは生産技術にとって,重要なスキルの1つです。
暫定的な対応がそのままになっていたり,問題に慣れてしまって問題自体に気付いていないこともよくあります。
客観的に現状を分析し,本質的な問題解決ができる人は重宝されます。
生産技術に向いていない人の特徴
生産技術に向いていない人の特徴
- 休日は絶対休みたい
- 汚れたくない
- モノづくりに興味が無い
・休日は絶対休みたい
設備が止まっている時でないと改善作業や工事ができません。そのため,休日出勤が多くなりがちです。「休日に仕事をするなんてあり得ない」と思う人には,向いていません。
ただし,業界や会社によっては,休日出勤がないところもあります。休日出勤だけにデメリットを感じている場合は,休日出勤のない会社を探して転職するのも手です。
「どうやってそんな会社探すの?」
転職エージェントに職場環境を聞くと良いです。エージェントには,その企業専属の人がいるため,代わりに企業に聞いてもらうことができます。
転職エージェントを上手く活用しましょう。
・汚れたくない
設備の調整やトラブル対応で作業着が汚れます。特に加工設備の場合は,機械油や加工油,粉塵でまみれているため真っ黒になります。汚い環境が生理的に無理という人も少なくないです。
ただし,会社によってはキレイな工場もあります。半導体等のクリーンルームで使用する機械は比較的キレイな現場が多いです。
機械である以上,油は絶対に使用しているため,全く汚れないとは言えませんが,現場のキレイな業界に転職するのも一つの手です。
・モノづくりに興味が無い
そもそもモノづくりに興味がない場合は,かなりキツイ職場になります。
私個人的には,モノづくりを間近に見られることが生産技術の最大のメリットだと思っているからです。
その場合は,異動もしくは転職することをおすすめします。下の記事は生産技術の不満をまとめた記事なので,良ければご参照ください。
生産技術のやりがいと魅力
モノづくりが好きな人にとっては非常に良い環境です。
実際に製品ができる工程が分かり、設備が動いている様子を見るとワクワクします。
詳細は「【体験談】生産技術はつまらない?生産技術のやりがいと魅力とは?」をご覧ください。
また、生産技術は転職しやすい職種でもあります。転職求人を見ても需要が高く、また、汎用性の高いスキルが培われます。
詳細は「【生産技術は需要あり】生産技術が転職しやすい3つの理由と転職先とは?」をご覧ください。
自分の適性を確認する方法
自分の適性を確認する方法
- 友人や同僚に聞く
- 適性診断ツールを使う
- 転職エージェントに聞く
・友人や同僚に聞く
自分で客観的に自己分析することも可能ですが,第3者に聞いてみると,意外なことに気付かされることもあります。
「オレの性格ってどんな感じ?」
と,率直に聞いてみると良いと思います。重要なのは必ず受け入れることです。
思ってもみないことを言われて
「いや,オレはそんな性格じゃないよ」
と否定してはダメです。少なくともその人からはそう見えているんです。
その場合は,
「どういう場面でそう思ったの?」
と聞いてみましょう。
「場面によってはそうなのかも」と思うかもしれません。自分の考えに固執せず,新たな自分を見つけるというスタンスで聞きましょう。
・適性診断ツールを使う
「誰かに聞くのは面倒だな」
と思う人は,転職サイトの適性診断ツールを使うと良いです。
曖昧な質問が多いため,気分によって回答が変わることもありますが,嘘をつかない限りは,大きく外れることはありません。参考にしてみてはいかがでしょうか。
下の2つの転職サイトは,登録無料で適性検査もできるのでおすすめです。
転職サイトの詳細は「【賢く活用】転職サイトの賢い使い方とは?主要転職サイトを6つ紹介」をご参照ください。
・転職エージェントに聞く
「友人に聞けば十分じゃないの?」
と思う人もいるかと思います。
「性格」は友人に聞けば問題ないと思いますが,「スキル」は転職エージェントに聞いた方が強みが分かります。
キャリアの棚卸で「どんな仕事をどうやってきたのか,どういう苦労をしてきたのか」を職務経歴書に書くことになります。その中でエージェントは強みを見つけてくれます。
転職エージェントはどんなスキルが企業で求められているかをよく知っているので,強みになるスキルを上手く引き出してくれるはずです。
下の転職エージェントは,大手なので登録してみてまず間違いありません。転職エージェントへの登録は無料なので,相談してみるといいかもしれません。
転職エージェントを上手に使う方法は「【賢く活用】転職エージェントの賢い使い方とは?プロにキャリアを相談する」をご参照ください。
まとめ
生産技術に向いている人
(1)性格
- 忍耐強い
- 前向き
- 調和を重んじる
(2)スキル
- コミュニケーションスキル
- 調整スキル
- 問題解決スキル
生産技術に向いてない人
- 休日は絶対休みたい
- 汚れたくない
- モノづくりに興味が無い
自分の適性を確認する方法
- 友人や同僚に聞く
- 適性診断ツールを使う
- 転職エージェントに聞く
仕事を続けるには,成果を出しやすい「向いていること」を見つけることが大事です。
向いていない仕事を無理に続ける必要はありません。
自分に向いている仕事は絶対にあるはずです。
行動できるかどうかで人生が変わります。
後悔しない人生にしましょう。
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