「あの人はいつも理不尽に怒ってくる」
「あの人は何を言っても変わらない」
対人関係の悩みって尽きないですよね。
でも悩んでる時間て,何も生産性を生まないですから,もったいないですよね。
できれば悩みたくないものです。
そんな悩みを少しでも解消すべく,今回は「嫌われる勇気」(岸見 一郎/古賀 史健:著,ダイヤモンド社)という本から学びます。
こんな人におすすめ
- 理不尽に怒られてもう嫌だ
- 他人にイライラしてもう嫌だ
- もっと幸せに生きたい
本書は「アドラー心理学」という,心理学をベースに書かれています。
人の行動は「原因」ではなく「目的」から発生する,「目的論」を提唱しています。
結論は,タイトルにもある通り「勇気」なのですが,私が重要だと思うポイントを3つ紹介します。
- 自己を受け入れる
- 他者の課題を切り捨てる
- 他者貢献こそ幸せになる方法である
具体的にできる行動まで落とし込みたいと思いますので,是非ご覧ください。
自己を受け入れる
冒頭にも書きましたが,アドラー心理学は「目的論」を提唱しています。
目的論とは何か。
例えば,やたらと怒っている上司がいます。
その上司は「部下が悪いことをしたから怒っている」のではなく,「自分の方が上だと分からせるために怒っている」ということです。
つまり,「部下が原因」だからではなく,「権威が目的」であるということです。
このように,人間の行動は「原因」ではなく,「目的」から発生するのが「目的論」です。
確かにその通りだなと,私は思いました。
怒る人って大概「部下のために怒っているんだ」って言いますが,「部下の不出来を是正する」のが目的であれば,怒るよりも「どうすれば部下が次失敗しないか」を考えてアドバイスしますよね。
だから,怒ることに何も意味が無いんです。
今度はもっと自分事に寄せてみましょう。
例えば,時間がなくて勉強ができない人がいます。
でも本当は「時間がない」のではなく,「勉強したくない」んです。
勉強したくない(目的)から,「時間がない」という言い訳(原因)を作り上げているんです。
この例は私もよく陥ります。
先ずは自分に問いかけてみてください。
時間があれば本当に勉強しますか。
大概は「勉強したくない」「面倒くさい」という感情で行動できていないと思います。
少なくとも私はそうです。
先ずは感情的にならないことです。
一旦,その感情を受け入れて「じゃあどうすれば勉強するか」という思考に持っていきましょう。
私は車通勤ですが,通勤中に英語のCDを流すことで,シャドーイングするようになりました。
他人や環境のせいにせず,今の自分にできることを考えるようにしましょう。
そうすれば,気持ちもポジティブになりますよね。
他者の課題を切り捨てる
自分を変えられるのは自分だけです。
例えば,私の友人で約束事に毎回遅刻してくる人がいます。
絶対に遅刻しない人からすれば,「なんで遅刻するんだろう。どんな心理状態なんだろう。」って思いますよね。
でも,ここで「あの人のマインドを変えてやろう」なんて思わないでください。
自分のマインドを変えるのって,自分が変えようと思わないと変えられないですよね。
自分を変えられるのは自分だけなんです。
じゃあどうすればよいのか。
先ずは「これは誰の課題なのか」を冷静に考え,線引きすることです。
その上で,自分にできることは何かを考えます。
あとは,自分の行動で相手が変わるかは相手次第なんです。
先ほどの例だと,毎回遅刻するのは「友人」の課題です。
なので,もうその友人は切り捨ててください。
というのは冗談で,「友人の課題」を切り捨ててください。
友人のことを「毎回遅刻してくる友人」と呼び方を変えましょう。(心の中で)
その上で,自分にできることは,集合時間を実際よりも早い時間で伝えるとか,家から出るまで30分おきに連絡するとか,遅刻したら罰金を科すとかです。
それで変わるかどうかは友人次第です。
友人くらいならいいんですけど,例えば会社の上司から理不尽に怒られることをどうにかしようと思うと難しいですよね。
メンタルに自信がある場合は,あきらめることも大事です。
もし怒られたら,「この人はなんで怒っているんだろう」と上司の目的に集中することも一つの手です。
怒られているその場はしのぐしかないですが,あとで「なんで怒っていたのか」を紙に書き出してみましょう。
私は業務の悩みも紙に書き出すようにしていますが,一旦紙に書き出すことで,頭が整理されて,冷静に俯瞰して悩みを見られるんですよね。
その中で自分にできることが見つかればラッキーです。
どうしても無理なら,上司の異動や自分の異動を人事に相談したり,転職したりと手段はあります。
大変ですが,自分が行動するしかないんです。
先ずは行動する「勇気」を持つことです。
他者貢献こそ幸せになる方法である
承認欲求を捨てましょう。
ところで,皆さんはどういう時に幸せを感じますか。
自由に自分の生きたいように生きられたら幸せじゃないですか。
相手に褒められたいから行動するのって,相手に自分の行動を支配されてるんですよね。
真に「自分の生」ではなく,「自由」じゃないんです。
それって本当に幸せですか,ということです。
人間は誰かの役に立てていると実感した時に,初めて自分の価値を実感するんです。
結果論でいうと,自分の行動で相手が幸せになって,結果的に褒めてくれるんですけど,考え方が違いますよね。
承認欲求はあくまで自分の欲求のためです。
例えば,「こんだけ勉強したんだ。偉いでしょ。」というのは,何のために勉強しているんですか,ということです。
子供のころの私は常にこの状態でした。
勉強して,サービスを提供して,世界中の人に使われていたら,「自分は世界中の人の役にたっているんだ」って思いますよね。
つまり,他者貢献こそが真の幸せだということです。
仕事でも,行動する前に「その行動で,誰が,どのように幸せになるのか」を考えるだけで,行動の価値が変わります。
場合によっては,その行動自体やらなくてよかったりします。
上司に命令された時も同じです。
誰も幸せにならないと思えば,やらない方がいいんです。
実際にはそう簡単にはいきませんが,上司に嫌われても構わないと思い,他者貢献を目的に行動できれば,自分も幸せな生き方ができるということです。
それが本書のタイトル「嫌われる勇気」です。
まとめ
- 自己を受け入れる
- 他者の課題を切り捨てる
- 他者貢献こそ幸せになる方法である
今回は「嫌われる勇気」を紹介しました。
本書では「すべての悩みは対人関係の悩みである」とまで書かれています。
自分じゃどうにもできないことで悩むよりも,自己投資の時間に費やしてほしいと思い,今回の記事を書きました。
先ずは自分にできることを考えて,行動する「勇気」を持ちましょう。
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