「勉強が続かない・・・」
学生の方,ビジネスマンの方,お気持ちよく分かります。
私も「よし,やるぞ!」と,参考書たくさん買って頑張った次の日,以降何もできなかったことを今でも覚えています。
スタートダッシュして燃え尽きるパターンですね。
そんなもったいない思いを二度としないように,今回は「やり抜く人の9つの習慣」という本から習慣化するコツを学びます。
こんな人におすすめ
- 勉強が続かない
- 3日坊主になる
- 誘惑に負ける
「やり抜く人の9つの習慣」概要
著者はコロンビア大学の社会心理学者である,ハイディ・グラント・ハルバーソン先生です。
本書ではタイトルの通り,習慣化するための9つのポイントが書かれています。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
上記は,本書の目次ですが,今回は私が読んでみて,特に重要だと思った3つのポイントを紹介したいと思います。
行動を無意識化する
本書の色んな章で登場する優秀な習慣化の方法が「if-thenプランニング」です。
・「if-thenプランニング」:もしこうなったら~する
(例)
①(if)もし,水曜日になったら
②(then)仕事終わりにジムに行く。
このように,「あることが起きたら,これをしよう」と行動を決めておくんです。
本書では実験を用いて証明されていますが,脳は「XならY」という文章を記憶しやすく,無意識に行動しやすくなります。
「朝起きたら,腹筋を100回やる」
「16時になったら,日報を書く」
「帰宅したら,ブログを書く」
このように,やることを明確にしておくと無意識的に行動しやすくなります。
皆さんもルーティンがありませんか?
ルーティンってやらないとなんか気持ち悪いですよね。
「家に帰ったら,手洗いうがいをする」
こういうのって無意識にやってますよね。
それと同じだと思います。
特に「こういう行動をしたら,~」というように,ある行動とセットにすることをお勧めします。
かく言う私も「帰宅したら,英語を勉強する」と習慣化し,2か月以上毎日できています。
また,これは発生源が精神的な場合にも有効なんです。
「怒りがこみあげてきたら,深呼吸を3回する」
「悲しい時は,あのアーティストの曲を聴く」
このように,精神安定の目的やモチベーションの維持等にも効果を発揮します。
そして,重要なポイントがあります。
「否定的if-thenプラン」はダメです。
どういうことかというと,例えば,「他の人が煙草を吸っていても,吸わない」等は逆効果です。
「絶対に開けちゃだめだよ」と言われると気になりますよね。
つまり,行動を否定すると気になってしまうんです。
「何をするか」でif-thenプランを考えるようにしましょう。
行動のハードルを下げる
何か新しいことをやり始めると,その分,何かを削らなければなりません。
つまり,誘惑に勝たなければならないんです。
ここで,行動に高いハードルがあると誘惑が勝ってしまいます。
行動のハードルを下げることが習慣化のコツです。
例えば,上の章で,私は「帰宅したら,英語を勉強する」というのを習慣化したと書きましたが,実は15分しかやっていません。
「なんだそりゃ?」って思った方もいらっしゃると思います。
でも,「毎日勉強を続けられている人がどのくらいいますか?」という話です。
特に,社会人で「仕事が忙しいから~」「家庭があるから~」と言って,勉強なんてしていない人の方が多いと思います。
気持ちはよく分かります。
私もそうでした。
でも,転職して時間ができても,結局,勉強しなかったんですよね。
すみません,話が逸れましたが,簡単なことを続けていて,楽しければ行動する時間は自然と長くなると思います。
もしくは,気分が乗らないときでも最低限の行動は無意識にやるようになります。
どんな目標であっても先ずは簡単な方法を見つけることが習慣化への第一歩です。
ちなみに言うまでも無く,複数の大きな目標を立てるのは厳禁です。
色んな成功者でも「マルチタスクはできない」と言っています。
優先順位を決めて取り掛かることが大事です。
また,習慣化には構造化することも良いです。
「ゲームをやりたくなるなら,すぐに取り出せないようにいちいち箱にしまう」
「帰ってからノートを開くのが面倒なら,いつも座る椅子の前にノートを置いておく」
すぐに手に届くとやりたくなるし,逆に,すぐに手に届かないとやる気が起きにくいんです。
このように構造を作ってしまうことも効果的です。
やり抜くには「現実的楽観主義者」であれ
基本的にはポジティブシンキングは大事ですが,本書ではポジティブにも2種類のタイプがあると書かれています。
・「現実的楽観主義」:「簡単には達成できないから,相応しい努力をしよう」
⇒困難な障害を認識し,どうすれば克服できるかを考える。
・「非現実的楽観主義」:「ポジティブに励めば,自然と成功はやってくる」
⇒自分の都合の悪いことは考えない。
言うまでも無く,前者の「現実的楽観主義者」であることが大事です。
後者は,うまくいかないと,他者や環境のせいにしがちです。
先ずはリスクが見えることが第一歩ですね。
リスクは絶対にあるもので,受け入れ,克服していかなければならないという覚悟が「現実的楽観主義」です。
まとめ
- 行動を無意識化する
- 行動のハードルを下げる
- やり抜くには「現実的楽観主義者」であれ
習慣化のコツとやり抜く思考をポイントとして書きました。
特に重要なのは「if-thenプランニング」です。
様々なシチュエーションに使えますので,是非,活用してみてください。
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