「皆と同じ道を歩んでいていいんだろうか」
「生きがいが見つからない」
人生の分岐点でこんな思いにふけることはありませんか。
私は30歳手前で,自分の周りにこんな悩みを持った人が非常に多かったことを覚えています。
もちろん私を含めてです。
働き始めて数年経過し,自分の会社や周りの人の働き方がなんとなく見え始めてくると,こんな悩みが出てくるんじゃないかと思います。
今回はそんな悩みを吹き飛ばすような本「自分の中に毒を持て」を紹介します。
こんな人におすすめ
- 生きがい,やりがいを感じない
- 皆と同じ道は嫌だ
- 決断に迷う
本書の著者は,「太陽の塔」を制作した芸術家である岡本太郎さんです。
本書で力強く言われていることは,
「生きがいとは危険な道にある」
「その瞬間にベストを尽くす」
ということです。
芸術家として食べていくのは難しいことだと,誰もが思いますよね。
そんな中で情熱を燃やし続け,満足に「生きた!」と思える人生を送った,岡本太郎さんから「人間」を学びます。
危険な道を選べ
選択を迫られたとき,人はなぜ迷うのか。
例えば,「起業したいけど失敗したら生活できなくなるかもしれない」という迷いがあったとします。
でも,そもそも,安定した生活をするためだけなら,起業という選択肢は出てきませんよね。
本当に自分がやりたいことには,リスクがあるから迷うんです。
私も過去に「留学したいけど,うまくいかないかもしれない」と思って断念したことがあります。
しかも,親からは「留学にでも行ってくれば?」と勧められたくらいでした。
こんな恵まれた環境なかなかないですよね。
私は恐怖心というリスクを受け入れられず,安全を選んでしまいました。
一日のうちに,あれかこれかの決定的瞬間は必ずあります。
でも,無意識に安全な道を選んでしまう人が大半です。
ここで,「楽」「成り行き」「惰性」というのは,果たして本当に「自分の人生」と言えるのか,と考えてみてください。
もちろん,そんな人生もアリだと思っています。
ただ,この記事に興味を持ったあなたは,きっと何か迷いがあったはずです。
「留学したい,でも・・・」「転職したい,でも・・・」と迷うくらいならやった方がいいです。
リスクのある選択肢が自分の中に芽生えた時,それは無意識的にも自分の生きたい道なんです。
興味を持ったら無条件にやれ
少しでも興味を持ったもの,惹かれるものがあったら,無条件にやるべきだと本書には書かれています。
どんなにちっぽけなことでも,今の仕事に関係の無いことでもいいんです。
それが好奇心というものです。
世の中で成功している人って,爆発的な情熱を持って何かに取り組んでいますよね。
「私には,そんなに情熱を持って取り組めることが無いから羨ましい」と思ったことがありませんか。
でも,色々やってみないと,どこに情熱が落ちているか分からないんです。
「今はダメだけど,いずれ」は勿体ないですし,ただの現実逃避です。
私の経験上でも,具体的な期日を決めていない限り,その「いずれ」は多分来ません。
成功者だって初めから成功者じゃありません。
成功者の苦労話や挫折の話ってよく聞きますよね。
色々やってきて,その中で情熱を見つけてきたんだと思います。
仕事だけではなく,趣味も同じです。
私は,不安ながらも1人で海外旅行に行ったら,英語アレルギーは無くなったし,行動範囲が格段に広がりました。
今では,1人でも毎年のように海外旅行に行くようになりました。
これも小さな情熱だと思います。
違うと思ったらやめればいいと,ハードルを下げて気楽にやりましょう。
他人の目を気にするな
「出る釘は打たれる」ということわざがある。
出るのは固くて冷たい釘ではない。
純粋な人間の無垢な情熱の炎だ。
本書に書かれているこの言葉に,私は感銘を受けました。
日本の教育や組織って「個性」より「集団」が重視されますよね。
まさに「出る釘は打たれる」文化で,皆と違うことをやろうとすると,反対する人も多くいると思います。
人間は変化や孤独を恐れるので仕方が無いんです。
本著者の岡本太郎さんもそうですが,今なら誰もが知っている,アップル社を創設したスティーブ・ジョブズ氏も孤独を感じたと言います。
でも,爆発的な情熱を持って,世界に革命を起こしましたよね。
「人間にとっての成功とは,夢に向かって自分がどれだけ挑んだか,努力したかどうか」と本書では語られています。
結果がどうであれ,情熱を燃やして,死ぬ気で生きてこそ,自分は「人間」を全うしたと思えるということです。
まとめ
- 危険な道を選べ
- 興味を持ったら無条件にやれ
- 他人の目を気にするな
今回は「自分の中に毒を持て」を紹介しました。
私は本書を読んで,ただ生きているだけでは勿体ないと思いました。
やれることを色々試してみて,少しでも人生が面白くなればと思っています。
皆さんも「自分の人生」を満足に生きるためにも,何でも試してみましょう。
コメント