「配属希望アンケート書いたのに,なんで希望通りに配属されないの?」
「やりたい仕事じゃない」
「入社したばっかりだけど,もう転職したい」
新卒で入社したけど,希望通りの配属先にならず,モチベーションが下がっていませんか。
私も入社当時は,希望の部署に配属されずモチベーション曲線が急降下しました。
ただ,当然のことながら,会社側も適当に配属先を決めているわけではありません。
希望を踏まえた上で,「あなたの適性」を考えて,結果を出せる可能性が高い配属先が決められていることが多いです。
なぜなら,やりたいと思っていた職種で結果が出なかった場合,モチベーションが下がってしまい,離職しかねないからです。
私は第二新卒での転職を経験していますが,新卒でも第二新卒でも希望の「開発」部署への配属は叶いませんでした。
でも,第二新卒で配属が決められたときに,業務内容に共通点があったので,「やっぱり自分の適性なんだな」と思いなおしました。
とはいえ,一回きりの人生ですから,後悔したくないですよね。
この記事では,配属先が希望通りにならなかった場合の対処方法を紹介します。
「今の部署で我慢するべきなのか」「転職するべきなのか」どうすればいいか分からない人の参考になれば幸いです。
配属が希望通りにならない理由
冒頭でも書きましたが,配属が希望通りにならない理由として,最も多いのは「適性」を重視しているからです。
「株式会社リクルートキャリア 新人の配属に関する実態調査(2012)」
- 適性:36%
- 本人希望:25%
- 専門性:22%
- 学生時代の経験:9%
- その他:8%
就活の選考では,適性検査や面接,グループディスカッション等で適性を見られています。
また,企業によっては,研修後に配属先が決定することがありますが,研修中にも適性を見られていることもあるようです。
面接で「希望の配属先にならない可能性もありますが,大丈夫ですか?」と,半ば強制的に「はい」と言わされる質問があるのも,適性を考慮したいからだと思います。
冒頭にも述べましたが,「適性とはマッチしていないけど,本人がやりたいと思っている職種」で結果が出なかった場合,モチベーションが下がってしまい,離職しかねないからです。
私は開発業務を希望していましたが,前職は基本設計,現職は生産技術に配属されています。
これは私の特性に「調和を重んじる」「ストレス耐性が高い」があり,様々な人とコミュニケーションを取ることが必要とされる部署に配属されたと考えています。
私は元々,人とコミュニケーションを取ることが苦手でしたし,前職では技術職なのにお客さんの前に立つような仕事をさせられていました。
初めは嫌でしたが,段々とお客さんからも他部署の人からも,怒られながらも可愛がってもらえて,「意外と自分に合ってるんだな」と気付かされました。
私にとっては,非常に良い経験になり,新たな可能性を感じることができました。
企業側も「どの部署,どういうキャリアなら活躍できる可能性が高いか」という,潜在能力や成長の可能性を考慮されています。
不満に思う気持ちはよく分かりますが,新しい自分を発見できる可能性もありますので,先ずは前向きに今の仕事をやってみることをおすすめします。
とは言っても,
「やりたいことができなければモチベーション上がらないじゃん」
という方もいると思います。
私もそう思います。
転職の理由として,「人間関係」と「ワークライフバランス」がランキング1位,2位を争いますが,次いで多いのが「仕事内容が合わない」や「他にやりたいことがある」ことです。
結局,「やりたいことをやりたい」というのが本音ですよね。
ということで,ここからは配属が希望通りにならなかった場合の対処方法を紹介します。
配属が希望通りにならなかった場合の対処方法
(1)配属された理由を人事に聞く
前述しましたが,企業側は「あなたはこの仕事が向いているよ」と配属を決めているのに,本人は「仕事内容が合わない」と思っている人が多いんです。
なんでこのミスマッチが起きているのか。
企業側が「なぜその配属にしたのか」という理由を説明していないことが往々にしてあるからだと思います。
説明が無いと,不満しか出てこないのでやる気も出ませんよね。
なので,先ずは配属された理由を人事に聞いてみましょう。
特に大きな企業では配属後に人事からの面談が行われるかと思いますが,そのタイミングで聞いてみると良いと思います。
「希望の部署に配属する前準備として,現在の部署で経験を積んでください」というキャリアを考えられている可能性もあります。
説明された内容が納得できるものだった場合は,先ずは配属先で実績を積むと良いと思います。
仕事経験のない新卒社員の場合,何が向いているかはやってみないと分からないですからね。
(2)自己分析をする
人事に聞いてもしっくりくる回答じゃなかった場合,次は自己分析をしてみましょう。
STEP.1
希望の部署に対して,
- なぜ希望したのか?
- どんなことがやりたかったのか?
STEP.2
- 今の部署ではやりたいことが実現できないのか?
- 今の部署の経験が希望の部署で生かせないか?
- 今の部署と希望の部署で共通して使えるスキルはないか?
この2つのステップは踏んだ方が良いと思っています。
広義的な意味も含めて,今の部署でもやりたいことができる可能性があるからです。
例えば,「新しいものを作りたいから開発をやりたい」と漠然と考えている場合,「新しいものをつくる」ことに関して言えば,意外とどこの部署でもできます。
生産技術でも新しい設備を導入することがありますし,設計でも新しい技術を導入しようと思えばできます。
「どうしてもその部署でなければダメなのか」を改めて考えた方が良いです。
また,希望のキャリアの前段階と捉えることで,前向きに今の仕事に向き合うことができますよね。
自分のキャリアのためになると思えれば,今の部署で実績を積むと良いと思います。
(3)部署異動,転職を考える
それでも納得できない場合には,部署異動の申請や転職を視野に入れる必要があります。
部署異動については,その時の過不足人員によって左右されるため,運要素が非常に強いです。
異動できる可能性はありますが,私の周りを見ていると叶わずにずっと同じ部署にいる人が多いです。
転職の場合は,部署単位で募集をかけているため,希望部署での採用になります。
仕事内容でのミスマッチは少ないですが,希望するキャリアの経験が問われることがほとんどです。
「えー,希望してた職種と違う配属になったんだから実績なんかないよ」
と,思いますよね。
確かに,全く共通点のない「異業界×異職種」の場合は,転職のハードルがかなり高いです。
ただ,「異業界×同職種」もしくは「同業界×異職種」の場合は,転職できる可能性が十分にあります。
むしろ,自分のキャリアを広げるという意味で,業界か職種はずらした方が良いと考えています。
これは「軸ずらし転職」というもので,『転職と副業のかけ算』の著者であるmotoさんが,キャリア及び年収アップの秘訣として提唱した転職マインドです。
『転職と副業のかけ算』という本は,転職を少しでも視野に入れる場合には読むことをおすすめします。
年収240万から5000万を超えるに至ったmotoさんの経験を元に,年収アップや転職エージェントとの付合い方についてまで書かれています。
話は戻りますが,転職活動では「私が貴社に入ったら,こういう活躍ができます」と,売り込みに行かなければなりません。
そこでポイントになるのが上述した自己分析のSTEP.2です。
「現部署と希望部署で活躍するための共通スキル」があるはずです。
どんな小さな共通点でも構わないので,その共通点で実績を持っていることが非常に大事です。
転職の選考では共通のスキルをPR必要があります。
また,実際に転職求人を見ると,どのような人材が求められているのかが分かるので,見てみると今後のキャリアの参考になります。
転職やキャリアで悩んでいる場合,先ずは転職エージェントに登録してみることをおすすめします。
大手転職エージェントは求人数が非常に多いため,初めて転職する方におすすめです。
転職エージェントの上手な使い方は「【賢く活用】転職エージェントの賢い使い方とは?プロにキャリアを相談する」をご参照ください。
まとめ
企業としては「あなたの適性」を考慮した上で,配属を決めていると思いますので,先ずは現在の職場で経験を積むことをおすすめします。
何事もやってみないことには分かりませんからね。
その上で,どうしても合わない場合に,部署異動の申請や転職を考えましょう。
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