

「結婚しても仕事を辞めたくない」
「妻が仕事を辞めてくれない」
遠距離恋愛で結婚までたどり着きそうでも、仕事をどうしようかと悩む女性は多いでしょう。
特に最近は、結婚しても専業主婦にならず、働きたいと思う人も多いです。
実際に、厚労省のデータでもありますが、女性の管理職は徐々に増えており、課長クラス以上の女性は10%以上います。
まだまだ男女格差のある状況ですが、決して男性だけが出世していく世の中ではないということです。
逆の立場ならどうしたいかを考えてみると、奥さんの気持ちも分かってくるのではないでしょうか。
男女差別という捉え方をされたら大変申し訳ありませんが、男女でものの捉え方や考え方が異なるということはどうしてもあると思います。ただ、その思考の違いは、現在世の中で推進されているダイバーシティの一つの要素です。このことから、安易に結婚相手に「仕事を辞めてくれ」と言うことは避けた方が良いかと思っております。
※あくまで私の考え方であり、本題とずれるので、「こういう考え方もあるんだ」という程度で今回はとどめてください。
さて、本記事では、結婚をする前に考えることと結婚後の選択肢について、男目線で話します。
納得のいく人生を送るための参考になれば幸いです。
結婚後も妻に仕事を続けてもらうメリット・デメリット
先ずは奥さんにも仕事を続けてもらうメリット、デメリットを考えてみましょう。
先に申し上げておきますが、「家事をしなければいけなくなる」や「育児をしなければいけなくなる」等は「奥さんがいなくなったらどうするの?」と思いますし、やって当たり前だと思っているので書きません。
あくまで、夫婦双方におけるメリット、デメリットを考えてみましょう。
(1)メリット
- 自分に使えるお金が増える
- 死ぬほど働かなくて済む
- 老後の余力が生まれる
- 離婚してもお互いに仕事に困ることが無い
- 2社分の福利厚生の恩恵を受けられる
自分に使えるお金が増える
お小遣い制にする必要がありません。
お互いに生活費や教育費を決めておけば、それ以外は自由に使えますし、勝手に使われる心配もありません。
特に趣味がある人には良いのではないでしょうか。
死ぬほど働かなくて済む
「オレが家族を養っていかなくちゃいけないから、稼がなくちゃいけないんだ」と、死ぬほど働く必要がありません。
ダブルインカムなので、お互いに適度に働けば生活に困るほどにはならないでしょう。
老後の余力が生まれる
退職金や貯金がお互いにあるので、老後の余力が生まれます。
さらにはアーリーリタイヤして、好きなことをしながらゆとりのある生活を送れる可能性もあります。
離婚してもお互いに仕事に困ることが無い
一度職を離れてしまうと、復帰するのも容易ではありません。
人の心があるならば、離婚した後に生活に困っている元奥さんの姿を見たくありませんよね。
「離婚前提の話をするな」と思われるかもしれませんが、厚労省のデータでは年間20万組の夫婦が離婚しています。
万が一のリスクを考えることは大事です。
円満な離婚をするために、お互いに仕事を続けることも未来のリスクを避ける選択肢の一つです。
2社分の福利厚生の恩恵を受けられる
住宅手当や扶養手当はどちらかの恩恵しか受けることはできませんが、保養所や割引券等の福利厚生はお互いの制度を利用できます。
生活の補填に利用すると良いですよ。
(2)デメリット
- 親が子供に構ってあげられる時間が少ない
- 税制メリットが受けられない
- 休日が合わない場合がある
親が子供に構ってあげられる時間が少ない
平日はお互いに家にいない時間が長いので、子供を保育園や祖父母の家に預ける等をしなければなりません。
ベビーシッターに頼むことも可能ですが、「他人に預けるのは心配だ」という人たちもいるでしょう。
子供については大きなデメリットかと思います。
税制メリットが受けられない
お互いに働いていれば、あまり問題視する人もいないかもしれませんが、配偶者控除等の税制メリットが減ります。
また、児童手当も世帯の収入が基準になるので、一定の所得を超える場合は受けることができません。
休日が合わない場合がある
職種にもよりますが、平日休みの場合は休日が合わない可能性があります。
一緒に過ごせる時間が減りますし、出かけにくくなります。
ただ、子供の世話を当番でできる等のメリットにもなり得ます。
遠距離で結婚する前にやること
一番大事なのはお互いの意見をちゃんと出し合うことです。
その中で感情で話さず、合理的な折り合いをつけましょう。
(1)お互いに今後のキャリアを考える
- どういう働き方をしたいのか
- どういう生活をしたいのか
自分がどうなりたいのかを考えましょう。
(例)
- 自分一人が死ぬほど働いて稼いで、家族に余裕のある暮らしをさせてあげるのか。
- 自分のことは多少我慢できるから、少ない自分の収入だけで養っていくのか。
- お互いに適度に働いて、かつ余裕のある暮らしをするのか。
etc.
選択肢はたくさんあると思いますが、どう生きていきたいのかをお互いに確認しておくことが大切です。
キャリアプランの考え方は「【大雑把でいい】キャリアプランを考える目的と考え方のステップ」をご参照ください。
(2)相手との折り合いを合理的に考える
- その会社にこだわらなければいけないのか
- その職種にこだわらなければいけないのか
- その土地にこだわらなければならないのか
お互いに合理的な折り合いはどこなのかを探しましょう。
(例)
- 他の会社でやりたいことができないのか。
- その土地に事業所があるのか、あるいは転職求人があるのか。
- 見知らぬ土地で奥さんに子育てを任せるのか。
- どちらかの実家に子供を預けてお互いに働くのか。
- 子供にとって良い環境なのか。
etc.
ライフプランをイメージして、自分が動くべきか、相手が動くべきか、お互いに動くべきか、あるいはお互いに動かないべきか、よく考えて合理的に決めた方が良いです。
私は子育てのことを考えた時に、妻の実家に近いほうが何かと便利だし、妻も安心できると思い、私が動く側になりました。
(3)双方合意するまで話し合う
一方的に意見を押し付けないようにしましょう。
100%お互いの希望を叶えることはほぼ不可能です。
それを理解した上で、お互いに納得できる及第点を見つけて決めましょう。
くれぐれも「夫についていくのが当たり前だろ」という発言はしないように。
遠距離で結婚した後の仕事の選択肢
話し合う上で、お互いに選択肢を知っておきましょう。
場合によっては、仕事を辞めなくても済む、あるいは辞めてもらわなくても済む可能性があります。
(1)異動を申し出る
特に事業所が変わっても問題なければ、異動を申し出ましょう。
ただし、転勤ありきの総合職の場合、プライベートが理由の異動は希望が通らないことも多いです。
例えば店舗営業している人など、勤務地が変わっても業務内容が変わらない場合は異動できる可能性が高いです。
転職するにもパワーが要るので、先ずは異動を申し出てみるのも選択肢の一つです。
(2)遠方から通う
新幹線で遠方から通っている人も意外と多くいます。
特に、新幹線代まで出してくれる会社であれば、十分選択肢に入るでしょう。
どうしても通勤時間は長くなるので、耐えられる人には良いかもしれません。
(3)リモートで働く
基本的にリモートでも仕事ができる環境の人は選択肢に入るでしょう。
たまに会社に行かなければならない場合もあるとは思いますが、よっぽど遠方じゃない限りは問題ないでしょう。
(4)転職する
今の会社にこだわる必要がない場合は転職も一つの選択肢です。
ただし、地方の場合は求人が少ないことは頭に入れておきましょう。
その場合は、大手の転職エージェントやエリアごとに特設サイトのあるマイナビエージェントを利用することをおすすめします。
もっとおすすめの転職エージェントを知りたい方は「自分に合う!タイプ別おすすめ転職エージェント6選【体験談を添えて】」をご覧ください。
(5)フリーランスで働く
ハードルは高いですが、フリーランスで働くのも手です。
中にはブログやプログラミング、デザイン等、自分の得意分野で稼げる人もいます。
とはいっても、いきなりフリーランスになるのは非常に厳しいので、先ずは副業や業務の中で実績を作ることをおすすめします。
まとめ

選択肢はいくらでもあるので、お互いの及第点を合理的に見つけることが一番大事です。
妻が夫の言いなりになる必要はありませんし、逆も然りです。
極端に言えば、結婚したら一緒に住まなければならないというルールもありません。
お互いに何を大事にしたいのか、どういう生活をしていきたいのかをちゃんと話して、自分たちの納得のいく生活ができればそれでOKです。
皆さんが豊かな人生を歩むための参考になれば幸いです。
私のブログでは,サラリーマン人生を少しでも豊かなものにしたいと日々発信しています。
一緒に豊かな人生を目指しましょう。
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