「転職の軸って何?」
「転職の軸なんて作る意味あるの?」
転職の軸とは、転職活動において譲れない条件のことです。
この転職の軸を決めておけば、一貫性のある転職活動ができるため選考に通りやすい上、より満足度の高い転職ができます。
「受けたいと思った企業を受ければいいじゃん」と思うかもしれませんが、求人を見る度に目移りしてしまい、軸がブレて、転職後に後悔する人は多いです。
後悔しない転職にするためにも、転職の軸は明確に何度も確認しましょう。
本記事では、転職軸を作らなければならない理由と作り方を紹介します。
皆さんの転職活動がより良いものになると幸いです。
転職の軸とは
冒頭でも述べましたが、転職の軸とは、転職活動において譲れない条件のことです。
転職を考えるということは、今の職場あるいは働き方に何かしらの違和感を感じているはずです。
その違和感を確実に解消することで、満足度の高い転職にすることができます。
転職軸を作る理由
転職の軸を作ることによるメリットが4つあります。
- 転職活動の一歩目を踏み出すため
- 企業を絞るため
- 面接でボロを出さないため
- 転職後に後悔しないため
(1)転職活動の一歩目を踏み出すため
何をやるにしても目的がないと動き出せないですよね。
例えば、志望校がないのに本腰入れて予備校に通う決心がつくでしょうか。
それと同じで、転職の軸が固まっていない状態では転職活動を始める決心はつかないはずです。
転職の軸は決まっているけど、不安で応募できないという方は「初めての転職で応募をためらうのは当たり前!不安を消す方法とは?」をご参照ください。
(2)企業を絞るため
転職サイトを見ると分かると思いますが、何も条件を絞らずに求人を検索すると、莫大な数の求人がヒットします。
おそらく見るのも億劫になって、挫折しかねません。
条件を絞りすぎると視野が狭くなるので、それはそれでもったいないのですが、漠然としすぎていても進まなくなりますので注意してください。
(3)面接でボロを出さないため
転職の軸がブレていると、面接で一貫性のある受け答えができなくなります。
転職活動を経験したことがある人なら分かるかもしれませんが、「転職の軸からズレてるけど、この企業ちょっと面白そうだな~応募してみようかな~」と応募したはいいけど、「志望動機が・・・ない!」ということになります。
無理やり作った志望動機では、もちろん選考には通りません。
その企業が本当に自分の希望に合うのか、熱量を持って応募できるのかが一番大事です。
転職の軸、転職理由、志望動機を全て一貫性を持って活動できれば、必ず選考は通過できますし、満足のいく転職になります。
(4)転職後に後悔しないため
「転職の軸からズレてるけど内定出たし、もう転職活動疲れたからこの企業に決めようかな」
妥協したくなる気持ちはよく分かりますが、絶対に妥協しないでください。
転職した後に「あれ、思ってたのと違う・・・」と後悔することになり、またすぐに転職活動をする羽目になります。
私も転職の軸とズレた企業から内定をもらい、もういいかなと思っていましたが、転職前と状況が変わらなさそうだと思い直し、冷静に内定を辞退しました。その後すぐに希望にマッチする企業から内定を頂き、満足のいく転職をすることができました。
転職してもしっくりこず、転職を繰り返してしまっている人にはキャリアコーチングもおすすめです。自分自身の潜在的な強みややりたいことを最大限引き出す支援をしてもらえます。
詳細は「【キャリアのモヤモヤを解消】キャリアコーチングとは?おすすめ6選紹介」をご参照ください。
転職軸の作り方
ここからは具体的にどうやって転職の軸を作っていくのかを解説します。
- 現在の不満を洗い出す
- 不満が解消されたら何をしたいかを考える
- 不満を解消する方法を考える
- 解消したい不満トップ3を決める
(1)現在の不満を洗い出す
先ずは現在の不満を全て洗い出してください。
どんな細かいことでも構いません。
<例えば>
- 勤務地が田舎過ぎて嫌だ
- 残業が多すぎて嫌だ
- 興味のない仕事をやらされている
- 成長している感じがしない
- 給料が低い
- 将来が不安
このように何でも書き出してください。
(2)不満が解消されたら何をしたいかを考える
次にその不満が解消されたら何をしたいのか、あるいはどんな良いことがありそうかを考えてください。
不満を持ったまま転職活動をすると、自分の会社が憎いだけになり、会社を辞めるだけが目的になってしまいます。
そうすると次の会社でも同じような不満が出てきて、すぐに辞めたくなることが多いです。
<例えば>
- 勤務地が都会になれば、刺激のある生活ができて視野が広がる。
- 残業が少なくなれば、英会話をやりたい。
- 自分の適性を生かせれば、成果が出せる。
- 自分の成長を尊重してくれる会社なら長く働ける。
- 給料を増やして、留学したい。
- 安定感のある会社でより広く社会に貢献したい。
このように不満を前向きな言葉に変えましょう。
(3)不満を解消する方法を考える
ではその不満はどうすれば解消されるのでしょうか。
このとき、転職を前提に考える必要はありません。
転職だけが選択肢ではなく、場合によっては転職せずに済む可能性もあります。
<例えば>
- 勤務地:転勤のない会社に転職する、公務員になる、ノマドワーカーになる、起業する、異動する
- 残業:ホワイト企業に転職する、起業する
- 業務内容:希望職種に転職する、異動する
- 社員の尊重:自主性を重んじる会社に転職する、研修制度の豊富な大企業に転職する
- 給料:収益性の高い企業に転職する、副業する
- 安定性:大企業に転職する、いつでも転職できるようなスキルを身に付ける
考えれば選択肢はいくらでもあるので、先ずは選択肢を挙げてみてください。
その中で、転職が妥当な選択肢だと考えられればOKです。
(4)解消したい不満トップ3を決める
希望を全て叶える転職はほぼ不可能です。
そのため、どうしても叶えたい希望条件トップ3を決めましょう。
その3つは何が何でも叶えるように企業を探しましょう。
3つ揃っていれば、応募する時の熱量が高いため選考を通過しやすいし、転職後も熱量を持って業務に取り組めるはずです。
どうしても転職の軸を作れない場合は悩みすぎない
ここで注意してもらいたいことは、どうしても転職の軸が作れない場合も一度前に進みましょう。
進まなくなることがよくあります。
私も転職エージェントと話したり、求人を見ているうちに、徐々に転職の軸ができていきました。
求人を見ているうちに「なんかこういう求人に惹かれるな」という傾向が見えてきます。
その傾向が一体何者なのかを自分の言葉にして、明確な軸にできれば問題ありません。
まだ転職するか悩んでいる場合でも、転職エージェントに登録して問題ありません。
転職エージェントは無料で利用できますし、キャリアのプロなので、自分の考えを整理するためにも転職エージェントに登録してみてはいかがでしょうか。
おすすめの転職エージェントは「自分に合う!タイプ別おすすめ転職エージェント6選【体験談を添えて】」をご参照ください。
まとめ【転職が成功するかどうかは転職の軸で決まる】
転職活動が成功するかどうかは「転職の軸をいかに作り上げるかで決まる」と言っても過言ではありません。
転職活動にはパワーが要ります。
転職の軸が明確にあれば、「この会社に入りたい」と転職活動を乗り切る熱量を持てます。
満足できる転職にするためにも、転職の軸を徹底的に作り上げてください。
一緒に豊かな人生を目指しましょう。
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