「2年以内で転職は早いの?」
「3年未満の職歴では転職に不利なの?」
転職するにしても,入社してから最低でも3年は働いた方がいいとよく聞きますよね。
果たしてこれは本当なのか?
私は新卒で入社した会社に5年所属した後,2021年現在,今の会社に転職し3年目になります。
私の経験から,「2年以内の転職は早いのか?」の問いについて,語りたいと思います。
結論を言うと,半分本当です。
半分と言ったのは,その期間に個人差があるからです。
スキル,会社の環境,モチベーション等によって変わります。
なので,そもそも期間は関係ないんです。
とは言ったものの,3年という数字は1つの目安になると思っています。
その理由は3つです。
- 成果を出せるようになるのに3年かかる
- 楽しくなるのに3年かかる
- 自信を持てるのに3年かかる
成果を出せるようになるのに3年かかる
一般的なビジネスマンとしては以下のことが求められます。
- 1年で雑務が一人でできるようになる
- 2年で本業のサポートができるようになる
- 3年で本業を一人でできるようになる
当然,もっとスピード感を求められる会社はたくさんありますが,1つの一般論だと思ってください。
転職の面接では,「どんな成果を出してきたのか?」というのは必ず聞かれます。
つまり,転職する前にある程度の成果を出していなければ,応募企業の目にも止まらないということです。
「私は持ち前のコミュニケーションスキルを生かし,営業として業務を行っていました。」
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「私は持ち前のコミュニケーションスキルを生かし,営業として1年で合計30億の案件を受注し,会社に貢献してきました。」
この場合,面接官側からしてみれば,後者の方が「うちの会社でも成果を出してくれそうだ」と思いますよね。
どんなに強みを伝えたくても,根拠となる成果が無いと,他の応募者と差ができてしまうんです。
「そんな語れる程の成果なんて無いよ」
という人もいるかと思います。
その場合は,一度,現職で成果にこだわってみてください。
1人の成果でなくとも,チームの一員としてでもいいと思います。
また,結果として,失敗してしまったことも1つの成果です。
その失敗からどういう展開をしていくのかが重要です。
「雑務しかやらせてもらえないから成果なんて無いよ」
という人もいるかもしれません。
雑務にこそ改善の余地があります。
雑務は誰にでもできる単調な作業が多いと思いますが,単調な作業は自動化できないかを考えましょう。
例えばエクセル業務は,自動化したいことを検索すれば,似たような課題をクリアしているマクロをシェアしている人がいますので,少し勉強すればOKです。
また,自動化とはプログラムだけではありません。
他の人にやってもらうのも手です。
外注すればお金はかかってしまいますが,誰にでもできることをあなたがやる必要は無いと思います。
あなたは,「あなたらしさ」を付加価値として仕事をやるべきだと思います。
転職活動に限らずですが,「会社に貢献する」というのは「成果を出す」ことです。
会社に属している以上は,この考えからは逃げられないんですよね。
また,1つ成果が出ると,モチベーションも上がります。
「やりがいを感じないから転職したい」という人は,もしかしたら転職しなくて済むかもしれません。
どんなに小さいことでもいいので,成果を出すことにこだわってみましょう。
楽しくなるのに3年かかる
「仕事が楽しくないから転職したい」
という人も多いと思います。
そうすると,楽しければ転職しなくても済むかもしれないということですよね。
じゃあ「仕事が楽しい」とはどういう状態かというと,「相手が喜んでくれる」ことだと私は思います。
仕事の良し悪しを決めるのは「自分」ではなく,「相手」なんですよね。
つまり,相手が喜んでくれた時こそ,真に自分の価値を発揮したと言えるんです。
「他者貢献こそ幸せだ」ということは,名著「嫌われる勇気」でも語られています。
要約ページもありますので,良ければご覧ください。
「じゃあ相手に喜んでもらうにはどうすれば良いの?」
大きくは2つあって,上述した「成果」と,もう一つは「関係構築」だと思います。
この「関係構築」に3年かかります。
仕事をする上で,常に「この仕事は誰のためになるんだろう」ということを意識してみてください。
そうすると,自然と仕事相手とコミュニケーションを取り始めると思います。
要望や不満を聞くことで,相手の立場になって考え,仕事をするようになります。
私の経験上,仕事ができる人ほど「相手の気持ちに寄り添う」ことを意識していると思います。
そうした行動から関係構築が始まり,次第に,相手は「成果」と同時に「プロセス」も見てくれるようになります。
最終的に成果が出れば,相手は喜んでくれますし,今後も頼ってくれます。
そうなると仕事が楽しくなるので,転職しなくても済むかもしれませんよ。
自信を持てるのに3年かかる
仕事に自信を持ち始めるのは,成果が出るようになってからだと思います。
結局,上述した通り,3年かかるんですよね。
「自信を持つことに何のメリットがあるの?」
転職の面接で堂々と話せるようになります。
というより,「自分はどこでもやっていける」という自信がつきます。
結果,面接官の目にもつきやすくなります。
私は転職した時に,転職者の同期で研修をやっていましたが,モチベーションが異常に高かったのを覚えています。
多分,新卒よりも勢いがあったと思います。
でも嫌な感じはしなくて,皆が皆を引っ張っているような感じがして気持ちよかったんです。
それほど皆堂々と転職してきたんだと思います。
自信を持つことは,転職活動だけでなく,転職後にも生きてきます。
また,自信がつくと,「もっとこんなことをやってみたい」と思うようになり,自主的に動き始めます。
「やらされてる感」が無くなることでモチベーションは上がりますよね。
「自分のやりたいことができないから転職したい」という人は,転職しなくても済むかもしれませんね。
まとめ
「2年以内で転職は早いのか?」という問いについて,答えは「期間に個人差はあるが一理ある」というグレーな回答になりますが,理由は以下の通りです。
- 成果を出せるようになるのに3年かかる
- 楽しくなるのに3年かかる
- 自信を持てるのに3年かかる
もっと早い人もいれば遅い人もいます。
私は3年目で大きなプロジェクトを任されて,プロジェクトが2年かかったので,結局5年目での転職になりました。
なので,私の事例も一般的なものに当てはまるかなと思います。
例外:環境が要因で転職したい場合
ところで,「成果」という言葉を多用してしまいましたが,どうしても無理な場合もあると思います。
それは「環境」が要因の場合です。
「どうしても上司や同僚と合わない」
という人も多いのではないでしょうか。
そうなると,成果も何もなく,仕事自体できない精神状態になってしまいます。
その場合は,無理をせず,すぐにでも異動もしくは転職をおすすめします。
今は「第二新卒」という枠で,経験の有無が関係ない採用に力を入れている企業が多くあります。
第二新卒について書いているページもありますので,良ければご覧ください。
他にも転職に関係する記事を書いていますので,良ければご覧ください。
一度きりの人生なので,満足いく人生を歩めるように勇気を持って行動しましょう。
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