「転職活動ってどうやって始めるの?」
「転職活動ってどれくらいの期間活動するの?」
転職するか悩んでいるけど、流れが分からず、一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。転職活動にはパワーが要るし、先が見えないと不安ですよね。
しかし、転職活動は始めてしまうと、バタバタと進むことが多いです。「そんなにすぐ辞められないよー」ということにならないように、スケジュール感を知って、しっかり準備をしましょう。
本記事では、転職活動の進め方や流れ、スケジュール感、進める上での注意点まで紹介します。
スムーズに転職するためにも流れを知っておきましょう。
転職活動のスケジュール
一般的には最短で3~4か月程で次の会社に入社するような流れになります。スケジュール感を持って転職活動に臨みましょう。
細かい内訳は以下の通りです。
- 1週間転職活動の準備
- 1日転職エージェント・転職サイト登録
- 1週間履歴書と職務経歴書の作成
- 1日転職エージェントと面談
- 1週間求人調査と応募
- 1ヶ月面接
- 1週間内定承諾
- 1.5か月退職手続き
転職活動の準備をする
転職活動を始める前に、注意すべき点を3つ紹介します。
(1)家族から承諾を得る
家族がいる場合は、先ずは相談してください。あなたの転職で家族の人生が変わってしまう可能性もあります。特に転居が伴う転職は要注意です。
面接でも「家族からは承諾を得ていますか」と聞かれることがあります。内定を受領したものの家族に反対され、転職できない人も中にはいるからです。
面接官よりも先ずは家族にプレゼンしましょう。
(2)転職の軸を決める
転職活動の前に、転職して解決したいことを書き出してください。希望を全て叶えることは難しいですが、3つくらいに絞りましょう。
決めた転職の軸に対して、マッチしない企業は内定を承諾しないでください。転職したものの自分に合わず、長く続かない可能性があります。
転職後に後悔しないためにも、先ずは転職の軸を決めましょう。
後悔しない転職軸の作り方は「【転職を成功させる最重要ポイント】転職軸の重要性と作り方を徹底解説」をご参照ください。
(3)自己分析をする
何がしたいのか、何に向いているのか、どういうキャリアを歩んでいくのかをよく考えてください。自己分析を徹底することで、面接でも芯のある回答ができますし、今後の人生の指針になります。
また、やりたいことやキャリアプランは変わっていくものです。
今後について不安に感じるような節目で、自己分析をすることをおすすめします。
自己分析のやり方は「【全社会人におすすめ】自己分析をする意味とやり方」をご参照ください。
転職エージェント・転職サイトに登録する
転職エージェントや転職サイトは、転職活動において必須なので登録しましょう。
(1)登録した方が良い理由とは
1つ1つ企業の採用ページを調べて応募するのは面倒ですよね。また、自分の知っている企業にしか応募できず、視野が狭くなってしまいます。
自分の希望に合わせて検索できるのが転職サイトです。自分の希望に合わせて求人を紹介してもらえるのが転職エージェントです。
よっぽど行きたい企業が絞れていない限りは、転職サイトや転職エージェントに登録する必要があります。
(2)転職エージェントと転職サイトの違い
メリット | デメリット | |
---|---|---|
転職エージェント | ・自分に合う企業を紹介してくれる ・企業との調整をしてくれる ・過去の傾向に基づき選考の対策ができる | ・エージェントとの相性は運次第 |
転職サイト | ・自分のペースで転職活動を進められる ・スカウトで自分の市場価値が分かる | ・企業との調整を自分でやる ・キャリア形成や自己分析,選考対策も全て自分でやる |
自分に自信があるか,アドバイザーと関わることにアレルギーがない限りは転職エージェントをおすすめします。なぜなら,企業との調整は労力が必要になるからです。
特に働きながら転職活動をする人は,精神的にも体力的にもかなり疲弊するので,少しでも自分の負担を減らせるように,サポートを受けた方が良いです。
「転職するかどうかまだ決めかねてるからエージェントは・・・。」
私も初めは転職するかどうか迷っていました。でも,その旨はエージェントにちゃんと話して,1年間自分を整理してから転職活動を始めました。
転職を強要されることはないので,ご安心ください。
(3)登録方法
登録自体は氏名、住所等の基本事項、転職の希望条件を入力すれば完了です。
登録すると転職エージェントとの面談の日程調整の連絡が来ます。この時に履歴書と職務経歴書の作成を求められます。
可能であれば、面談前に書いておくと話がスムーズに進みます。
履歴書と職務経歴書を書く
転職活動に必要な書類が2つあります。
(1)履歴書を書く
アルバイトや就活の時にも書いたような履歴書です。
氏名や住所等の基本事項から始まり、学歴、職歴、自己PR等を記入します。市販でも売っていますが、転職エージェントにテンプレが用意してありますので、それに従って書けばOKです。
(2)職務経歴書を書く
今までどのようなキャリアを積んできたのかを書く書類です。
職務経歴書も転職エージェントにテンプレが用意してありますので、それに従って書きましょう。職務経歴書はキャリアの棚卸として、自己分析にもなりますので、転職しない人にもおすすめです。
転職エージェントに登録すれば、履歴書と職務経歴書を添削してもらえます。そのため、先ずはあまり深く考えずに思った通りに書いてOKです。
転職エージェントと面談する
登録した内容に基づき、転職エージェントと転職の軸を擦り合わせていきます。ここで、しっかりと自分の希望を伝えることが大事です。
転職エージェントは、あなたの経歴を踏まえて選考に通りやすい企業、ポジションを紹介してくれます。そのため、担当によっては、経歴重視で希望から少しずれた求人を紹介されることも多くあります。
始めは視野を広く持っておくことももちろん大事ですが、自分の希望に合わない求人ははっきり伝えましょう。
求人情報を見る
実際に求人情報を見てみましょう。
(1)転職サイトで求人検索をする
転職サイトでは自分の希望条件で絞り込みを行い、求人を見ていきます。明確に希望の業界や職種がない限り、先ずは幅広く求人を見てみることをおすすめします。
転職サイトには、転職に役立つツールがそろっていますので登録することをおすすめします。
転職サイトの賢い使い方は「【賢く活用】転職サイトの賢い使い方とは?主要転職サイトを6つ紹介」をご参照ください。
(2)転職エージェントの求人紹介を見る
面談で伝えた希望条件に従って、転職エージェントから求人を紹介してもらえます。希望とズレている場合は、率直に伝えることで次回から紹介される求人があなたの希望に近くなります。
転職エージェントから求人を紹介されたら、必ず返信を返しましょう。
レスポンスをちゃんとすることで、転職エージェントも本気で取り組んでくれるので、求人紹介があったら反応するようにしましょう。
求人に応募する時の注意点
希望の求人があれば、応募しましょう。応募自体はクリックするだけですが、応募する前に少しだけ注意が必要です。
(1)転職の軸を再確認する
あなたが作った転職の軸と照らし合わせて見てください。求人を見ていると色々と目移りしてしまいます。
本当に自分の転職の軸に合う求人なのか、応募する前にもう一度確認しましょう。
(2)転職口コミサイトを見る
求人情報には基本的に良いことが書かれています。社内のリアルな情報は転職口コミサイトを参考にしましょう。
ただし、転職口コミサイトはネガティブなコメントが多いので、鵜呑みにしないように注意しましょう。無料で登録できるのでおすすめです。
どうしても転職活動が不安で一歩を踏み出せない人は「初めての転職で応募をためらうのは当たり前!不安を消す方法とは?」をご参照ください。
面接を受ける時の注意点
書類選考を通過すれば、いよいよ面接になります。そのまえにしっかり準備をしましょう。
(1)念入りに企業研究をする
選考を通過するためにも念入りに企業研究をしましょう。面接準備には企業研究が一番大事です。
以下を調べましょう。
最終的には、「どれだけその企業に熱意を持てるか」が大事です。競合他社とも比較し、「応募企業でなければダメなんです」という気持ちに持っていけるのがベストです。
詳しい企業研究のやり方は「【志望理由をがっちり固める】転職が成功する企業研究のやり方を解説」をご参照ください。
(2)一般的な質問事項の回答を準備する
どんな面接でも大抵聞かれるような質問があります。
以下の質問に対しては少なくとも答えられるようにしておきましょう。
他にも、職務経歴書を見ながら、書いてある経験に対して細かく質問されるので、業務の棚卸しはしっかりしておきましょう。
よくある質問と回答の仕方(マイナビエージェント公式HP)がおすすめです。(3)働くイメージが持てるように逆質問する
面接の最後には必ず、「何か質問はありますか」と逆質問をする機会があります。
本当に自分のやりたいことができるのか、熱意を持って業務に取り組めるかのイメージを掴むために質問を考えておきましょう。
<例えば>
- 部署の雰囲気、どういう人が多いか
- 業務の具体的な流れ
- 今後の展望
- 今力を入れているプロジェクト
など
(4)1~2次面接と最終面接の違い
一般的には以下のような違いがあります。
面接官 | 見られるポイント | |
---|---|---|
1~2次面接 | ・人事 ・直属の上司 | ・知識や経験が応募部署で生かせるか ・一緒に働きたいと思えるか |
最終面接 | ・人事 ・役員 | ・企業理念と合いそうか ・長く働いてくれそうか |
受け答えの仕方やニュアンスが少し異なるので注意しましょう。
内定を承諾する時の注意点
面接を通過すれば、晴れて内定を頂けますが、ここでも注意が必要です。
(1)転職の軸と内定通知書を照らし合わせる
何度もしつこいようですが、改めて転職の軸を確認しましょう。
内定が出ると、早く転職活動を終わらせたかったり、目移りしてしまい、転職の軸とズレているのに内定を承諾してしまうことがよくあります。その挙げ句、転職先が自分に合わず、すぐにまた転職活動をする羽目になってしまいます。
私は内定を一度もらいましたが、冷静に考え、自分の希望に合わないと判断し辞退しました。その後、すぐに希望通りの求人を見つけ、入社に至ることができました。
(2)年収交渉を転職エージェントに依頼する
もし、想定していたよりも低い年収を提示されたら、転職エージェントに相談してもOKです。
例えば、「今の会社では次の年に〇〇万円になるので〇〇万円に上げられないか」のように理由をつけられると良いです。
転職エージェントは転職に関するサポートをしっかりしてくれるので、上手く活用しましょう。
転職エージェントの賢い使い方は「【賢く活用】転職エージェントの賢い使い方とは?プロにキャリアを相談する」を参照ください。
(3)家族に話す
家族がいる場合は、必ず家族に報告してから内定を承諾してください。転職活動前にも話していますが、改めて再確認しましょう。
退職手続きをする
転職活動の最後です。退職手続きは最も大変で重要なことなので、しっかり行いましょう。
(1)直属の上司に口頭で退職を伝える
先ずは直属の上司に退職の旨を口頭で伝えます。皆がいるようなオープンスペースではなく、会議室等で1on1で話しましょう。
ここで引き止めがあるかと思いますが、「もう覚悟を決めたことだ」と断固として貫き通してください。
上司の引き止めに折れてしまう人もいますが、その後お互いにやりづらいことは想像できますよね。
(2)直属の上司に退職届を提出する
口頭で退職の旨を伝えた後、部長や部門長あるいは人事部長とも話す場合がありますが、退職する旨が伝われば、退職届を出すように言われるので、速やかに退職届を提出しましょう。
退職届は企業によってフォーマットがありますので、上司の指示に従ってください。
(3)業務の引継ぎを行う
立つ鳥跡を濁さずと言うように、円満に退職できるように業務の引継ぎはしっかり行いましょう。喧嘩別れをしたり、転職後も前の会社から電話がかかってきたりということは避けたいですよね。
場合によっては、自分から引継ぎに動かないと進まないこともありますが、先ずは上司に相談しましょう。
(4)引っ越しの準備をする
一般的には、内定後2か月以内の入社を求められます。
転居が伴う場合、意外と時間がありません。家族が要る場合はなおさらです。
物件探しや引っ越し業者について、日程に余裕がないと相見積もりが取れず、安く引っ越しをすることができなくなります。内定承諾したら、速やかに引っ越しの準備に移りましょう。
まとめ【転職前の準備が一番大事】
転職活動を始める一歩を踏み出すまでにパワーを要しますが、始めてしまえば意外とバタバタ決まってしまいます。
納得のいく転職にするためにも、転職の軸をしっかりと作り上げることが大事です。
十分に自己分析を行うことをおすすめします。
一緒に豊かな人生を目指しましょう。
コメント