「このままこの会社に勤めていていいのだろうか」
「将来が不安だ」
「自分には何ができるんだろうか」
社会人なら誰もが思ったことがあるでしょう。その原因は自分自身のことが分からず,人生の指針が曖昧だからです。
今の時代は,キャリアに自由度があり,選択肢が増えました。ただ,「自由」だからこそ曖昧な生き方ができてしまい,不安を感じてしまうんですよね。
しっかり自己分析していれば,自信を持って人生を歩めるんです。
本記事では,自分を深く知るために自己分析のやり方を紹介します。
今後のキャリア,人生の参考になれば幸いです。
自己分析をする目的
冒頭でも述べましたが,自信を持って人生を歩むためです。
会社で上司から「適当に仕事しておいて」なんて言われたら,何をしていいのか分からなくなりませんか?目的や指針が無いと,不安になるのは当たり前なんです。
そして,目的を持つためにも自分自身について深く理解しておく必要があります。「何がやりたいのか」「どこで活躍できるのか」が分からなければ目的を持つことはできません。
「自己分析なんて就活の時にやったよ」
と思う人もいるかもしれませんが,身の回りの状況や自分の価値観は常に変わります。そうでなければ,悩んでこの記事を読むこともないでしょう。
転職や異動含め,人生について悩む節目の時に,冷静になって自己分析することをおすすめします。
こまめに自己分析をする必要はありませんので、人生の節目で行いましょう。
自己分析のやり方とステップ
(1)適性を知る
自分の資質を知るステップ
(A)「ありがとう」やよく任されることを書き出す
(B)人より早く楽に飽きずにできることを書き出す
(C)自分の欠点やコンプレックスを書き出し,いい意味で置き換える
(D)心に引っかかること,ざわついたことを書き出す
客観的に見るためにも必ず書き出してみてください。
他の人にとっては難しいことが,自分は無意識に楽にできてしまうことは大きな武器です。また,欠点の対極は長所なので,良いところに着目し,伸ばしましょう。そして,感情を書き出すことで大切にしている価値観が見えてきます。
詳細は「【得意を仕事にする】向いてる仕事が分からない理由と見つける方法」で解説していますので,参考にしてください。
(2)やりたいことを見つける
やりたいことを見つける5つの質問
(A)タダ働きだとしても,思わずやってしまうことや満たされることは?
(B)今の自分にはできないけど,10年後全てのスキルや資金が整ったとして,やりたいことは?
(C)これまでの人生で充実した5つの経験は?
(D)どんなところに充実感を感じたのか?
(E)複数の経験に共通する,充実感を感じたポイントは?
必ず本音で話す,あるいは書き出してください。
子供の頃は,やりたいことや将来の夢を純粋に素直に話せたのに,大人になってからは現実を知り,無意識に感情を抑え込んでしまいます。
非現実的であっても,先ずは素直に感情を出してみてください。現実的でなくても,やりたいことへの関わり方をずらすと現実味を帯びてくる場合があります。
例えば,サッカーが好きだけどプロサッカー選手にはなれないので,経営を学んでサッカーチームの経営をするなど。
詳細は「【心配ご無用】やりたいことがないのは当たり前?その原因と解決方法とは?」で解説していますので,参考にしてください。
(3)キャリアプランを考える
キャリアプランを考えるステップ
(A)キャリアのゴールを決める
(B)キャリアのルートを決める
(C)ストーリーを人に話して意見をもらう
先ずはキャリアのゴールを決めましょう。「どんな領域で,どんな立ち位置になりたいか」を書き出してください。
次に,ゴールに向けての道筋を考えます。一足飛びでゴールに行けるなら良いのですが,大概そんなことはできません。いくつかステップを決めましょう。
そして,自分の考えたキャリアプランを誰かに聞いてもらうことをおすすめします。自分だけの勢いで考えてしまうと,自分は正解だと思ってプランを作っているので,悪い点を見逃してしまうことが多いです。
ゴールを決めるときに困ってしまう人も多いかもしれませんが,仕事でなく,プライベートのことでも構いません。「世界一周旅行がしたい」⇒「お金が必要」⇒「給料の良い会社で働く」といった考え方もできます。
詳細は「【大雑把でいい】キャリアプランを考える目的と考え方のステップ」で解説していますので,参考にしてください。
(4)市場価値を知る
市場価値を知る方法
(A)自分の経験を棚卸する
(B)自分の強みを知る
(C)客観的評価を得る
先ずは自分の強みを知ることです。今までの社会人生活の中で,経験したことを書き出してみてください。
経験の棚卸をする
- 自分の経歴
- その中で苦労したこと
- どうやって乗り越えたのか
- やりがいを感じたこと
- どういう時にやりがいを感じるのか
- 自分にとっては普通のことなのに,やたらと評価が高いこと
- 仕事をしていて感謝されること
これらを客観的に見ると,自分の専門性やスキル,志向,得意なことが見えてきます。
次に,客観的に評価してもらいましょう。
客観的に自分の市場価値を知る方法
- 転職サイトの年収診断ツールを使う。
- 転職サイトからスカウトが来る求人の年収や企業規模,求人数を知る。
- 企業の採用に応募し,内定をもらう。
自分が社会人としてどのくらい価値があるのかを実感できるはずです。
詳細は「【他社でも活躍できますか?】市場価値を知る方法と市場価値を高める方法」で解説していますので,参考にしてください。
自己分析におすすめのツール
(1)日記
1か月ほど毎日日記を書くと自己理解が深まります。
昔の出来事から自己分析する方法もあるのですが,記憶は美化される場合もあるので,あまり信用できません。
日記に書くことは上述した自己分析の内容とほぼ同じです。
日記に書くこと
①起こった出来事(事実)
②それに対してどう思ったか(感情)
③そこから得られる教訓は何か(教訓)
④この出来事から何をするか(宣言)
⑤何に時間を使っていたか(テクニカルスキル)
⑥何をしたときに感謝されたか,なぜ感謝されたか(資質)
⑦労力の割に評判が良かったことは何か(得意なこと)
4行日記と呼ばれるものに+αし,自己分析に特化したものです。
パッと思いついたものでOKなので,5~10分で書けます。
1か月書いて,「この人はこういう人なんだな」と他人事のように見返してください。すると,「好き・嫌い」や「仕事への価値観」,「スキル」,「得意なこと」が分かります。
(2)適職診断ツール
適性を知る方法として,適職診断ツールがあります。転職サイト内にあることも多く,登録無料でできるのでおすすめします。
ただし,あくまで統計上のデータなので,参考程度にとどめてください。
また,その時の心情が反映されてしまう場合もありますので,「こういう側面も持ってるんだな」という程度にし,鵜呑みにしないようにしましょう。
(3)転職エージェント
自分の市場価値を知るために転職エージェントを使うのも一つの方法です。
転職サイトや転職エージェントに登録し,スカウトや紹介される求人数,求人内容を見ると,自分がどの程度求められているのかが大体分かります。また,どういう人材が多く求められているのかを確認することで,伸ばすべきスキルが分かるのもメリットです。
ただし,エージェントによって当たり外れがあることやメールがよく来るようになることがデメリットです。対策としては,セカンドオピニオンのために複数の転職エージェントに登録したり,今すぐに転職活動を始めるわけではない旨をしっかり伝えたりすることです。
登録すること自体にリスクはないので,先ずは登録してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントについて、もっと詳細を知りたい方は「【賢く活用】転職エージェントの賢い使い方とは?プロにキャリアを相談する」をご参照ください。
(4)キャリアコーチング
キャリアコーチングは転職を前提とせず、キャリアの相談ができるサービスになります。あくまでコーチングであり、自分自身で強みややりたいことを引き出し、5~10年後のキャリアを形成する支援をしてもらえます。
転職エージェントは相談者と企業の双方に気を遣わなければなりませんが、キャリアコーチングは相談者だけに寄り添います。キャリアについてモヤモヤしている人や将来に対して漠然と不安に思っている人におすすめです。
詳細は「【キャリアのモヤモヤを解消】キャリアコーチングとは?おすすめ6選紹介」をご参照ください。
まとめ【節目の時期に自分を見つめなおす】
自分の価値観やスキル,経験は時間の経過につれて変わってきます。
そのため,不安は必ず生じるので,不安を感じたら先ずは指針作りのために自己分析することをおすすめします。
頻繁に自己分析を行う必要はありませんが,異動や転職,結婚,引っ越し等の人生の節目となるタイミングで自己分析をしてみてはいかがでしょうか。
精神安定にもつながるので,参考にしていただければと思います。
一緒に豊かな人生を目指しましょう。
節目の時期には併せてライフプランの見直しもおすすめです。
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