「キャリアプランなんて考えるの面倒くさい」
キャリアプランを考えることが重要なのは分かっているけど,いざ考えるとなると面倒くさいですよね。
「大体,やりたいことなんて無いよ」という方も多いのではないでしょうか。
でも,なんとなくダラダラ生きる人生よりも,目的のある充実した人生の方が良いと思いませんか。
そのためにもキャリアプランを考えることは大事なんです。
ちなみにキャリアプランと言っても,1年ごとに細かくプランを立てるわけではありません。
キャリアプランは細かく作らなくて大丈夫です。大雑把でOK。
大雑把で問題ないと考えています。
なぜなら,環境や経験によって,プランの変更が出てくるからです。
何より,偶然から得られる副産物も多いです。
そこで今回は,充実した人生を送るための大雑把なキャリアプランの考え方を紹介します。
皆さんの人生が豊かになれば幸いです。
本記事の参考書籍
キャリアプランを考える目的
大きな目的は,「人生の方針を決める」ことです。
では,キャリアプランを考えるとどんな良いことがあるかというと,以下の3つです。
キャリアプランを考えるメリット
- 迷った時の判断が早くなる
- モチベーションを保てる
- 人生が豊かになる
(1)迷った時の判断が早くなる
会社でいうところの経営理念のようなものです。
キャリアにおいて選択を迫られた時の判断基準になるのがキャリアプランです。
例えば,新しいプロジェクトが立ち上がる時,自分のキャリアプランにとって価値があるものなら,積極的に参加した方がいいでしょう。もし,ここでキャリアプランが無かったら,手を挙げるかどうか迷っている間に他の人が手を挙げてしまうかもしれません。
チャンスを正確に掴むためにも方針を決めるのは大事です。
(2)モチベーションを保てる
目的や方針が無いと,ダラダラしてしまって,モチベーションを保つことが難しくなります。
例えば,RPGでただただレベルを上げるだけのゲームでは何も面白くないですよね。ボスを倒すという目的があるから,面倒ながらもレベル上げをするんです。
人生においても,目的があれば,面倒な仕事もやってのけることができるんです。
(3)人生が豊かになる
キャリアプランはゴールと同時にルートも決めます。
キャリアプランはゴールに向けたステップも決めるので、歩いていくだけでスキルが勝手に身につきますよ。
闇雲に資格を取ることとは異なり,一貫した専門的なスキルが身につきます。
モチベーションもスキルも上がるので,充実した人生になりますよね。
キャリアプランを考えるステップ
(1)キャリアのゴールを決める
先ずはキャリアのゴールを決めましょう。
「①どんな領域で,②どんな立ち位置になりたいか」を書き出してください。
<例えば>①製造業で,②開発のプロフェッショナルとして人々の生活を豊かにする。
「好き」を基準にするとモチベーションを継続できます。
「得意」を仕事にすると,成果を出しやすいのですが,やっていて楽しくなければモチベーションが続かず,結果的に成果を出し続けることが難しくなります。
「どの領域が好きなのか,どの立ち位置が好きなのか」を考えると良いです。
「好きなことなんか無いよ」
という方も多いと思います。
やりたいことがない原因は「【心配ご無用】やりたいことがないのは当たり前?その原因と解決方法とは?」に書いていますので,良ければご参照ください。
おすすめは,1か月ほど毎日日記を書くことです。
昔の出来事から自己分析する方法もあるのですが,記憶は美化される場合もあるので,あまり信用できません。
日記に何を書けば良いかというと,以下の4つです。
4行日記と呼ばれるもので,5分で書けます。
パッと思いついたものでOKです。
1か月書いていると,喜びや憤りを感じるときの共通点が見え,「好き・嫌い」が分かります。
また,仕事の中で意味があると思えることと意味がないと思えることの共通点が見え,仕事に対する「価値観」も分かります。
さらに,上の4行日記に加えて,できれば下のことも書くと良いです。
これによって,自分が使ったあるいは得たテクニカルスキル(⑤)の振り返りや自分が気付いていなかった得意なこと(⑥,⑦)を知ることができます。
ちなみに,一般的には40年以上働くことになるので,仕事に関してのゴールを設定することが良いと思っていますが,とは言っても,
「それでも,どうしてもやりたい仕事が見つからない・・・」
という方もいると思います。
「ゴール」は仕事以外のことでもOKです。
例えば,「1億円の豪邸に住みたい」とか「世界一周旅行がしたい」とかプライベートのゴールを立てることでも,最終的には仕事に繋がると思います。目的のために,年収の高いキャリアに就かなければいけなかったり,英語を話せるようになるキャリアに就いた方が良かったりします。
(2)キャリアのルートを決める
ゴールに向けての道筋を考えます。
一足飛びでゴールに行けるならそれはそれで良いのですが,大概そんなことはできません。
いくつかステップを決めましょう。
例えば,経営者を目指すなら,いきなり起業するのは少々危険です。コンサルで企業の経営課題を解決する手伝いをしながら,起業に向けた経験を積んだ方が堅実ですよね。
「ルート」はゴールに向けて最短を考えましょう。
現場も知っておこう,マーケットも一応知っておいた方がいいな・・・と,寄り道は極力しない方が良いです。
なぜなら,人生そんなに上手くいかないからです。
寄り道している途中でつまずいて止まってしまうと,ゴールがどんどん遠くなってしまいます。
年齢による転職難易度も現実としてあります。
また,ルートを考えるときも「好き」を基準に考えた方が良いです。
年収を上げたいなら、業界を変えることもおすすめ。
同じ業務内容なのに,自動車業界よりも製薬業界の方が年収が高かったり,内資より外資の方が年収が高かったりします。
職種を変えずに業界だけ変えることは専門性を高めることにも繋がるので,選択肢の一つとしてあっても良いかと思います。
(3)ストーリーを人に話して意見をもらう
自分の考えたキャリアプランをすぐに実行するのではなく,先ずは誰かに聞いてもらうことをおすすめします。
自分だけの勢いで考えてしまうと,自分は正解だと思ってプランを作っているので,悪い点を見逃してしまうことが多いです。
冷静な第3者に話して,意見をもらいましょう。
冷静で客観的な意見をもらえそうな知人がいればその人に話すと良いのですが,おすすめは転職エージェントやキャリアコンサルタントといったプロに話すことです。
色んな人や企業とコンタクトを取っているため,現実的な選択肢を得られる可能性が高いです。
<注意>
親や妻,仲の良い友人に話す場合は注意が必要です。
チャレンジする場合,リスクはつきものですが,リスクが高いほど引き止められる可能性が高いです。
当然,その意見に耳を傾けないことは絶対にダメですが,あくまで自分の人生なので,最終判断は自分でしっかり決めるようにしましょう。
転職エージェントは人によって当たり外れがあるので,セカンドオピニオンとして複数の転職エージェントに話すと良いですよ。
転職を考えていない場合でも無料で相談に乗ってもらえるので,上手く活用してみてはいかがでしょうか。
おすすめの転職エージェントは「自分に合う!タイプ別おすすめ転職エージェント6選【体験談を添えて】」を参考にしてみてください。
【ポイント】キャリアプランはあくまで「プラン」
経験や環境によって,ゴールが変わることもあるので,キャリアプランはあくまで「プラン」だと考えた方が良いです。
ある程度の方針が決まれば,それに沿って柔軟に漂っていく方が得られるものが多いです。
逆に明確過ぎると,ルートから外れた時に困惑しかねません。
偶然から得られる副産物も多いです。
私は人前で話すことが大の苦手でしたが,プレゼンやスピーチのチャンスがあった時に引き受けたところ,思いのほか評価が高く,最近ではむしろ楽しさも感じています。
良い副産物は新しい道に落ちているので,やったことがないことほど積極的にトライしてみると良いと思います。
キャリアプランは節目に考える
キャリアプランを頻繁に考える必要はありません。
節目に振り返ることをおすすめします。
<例えば>就職,転職,異動,海外転勤,結婚,出産,引っ越し,定年退職,等々。
節目のタイミングは環境が変わるため,ゴールが変わる可能性があるからです。
今までのゴールで良いのかゴールを変えるのか,一度考えてみるとモチベーションにも繋がるかと思います。
どうしてもキャリアプランが自分では考えられない方はキャリアコーチングもおすすめです。詳細は「【キャリアのモヤモヤを解消】キャリアコーチングとは?おすすめ6選紹介」をご参照ください。
節目の時期にはライフプランの見直しもおすすめします。
第3者のFPに相談することで客観的な判断ができるようになります。詳細は「【体験レビュー】押し売り無しの無料FP相談「お金のみらいマップ」」をご参照ください。
まとめ
キャリアプランを考えたら,固執する必要はありません。
キャリアプランに沿って,柔軟に働くことが大事です。
なぜなら,偶然から得られるスキルは多くあるからです。
偶然は新たな経験から生まれるものなので,やったことが無いことを積極的にやりましょう。
また,転職市場にも波があり,転職しやすい時期や年収交渉しやすい時期があります。
いつ自分の会社が倒産するかも分からない時代なので,すぐに動ける準備をしておく意味でも,定期的にキャリアプランを考えると良いかと思います。
皆さんも一緒に満足いく人生を目指しましょう。
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